
これは、今から約120年前の明治25年、校祖・輪島聞声先生が本校の前身・淑徳女学校を創設される際に掲げた理念です。「時代の流れに乗り遅れず、それぞれが能力を発揮し、役立つ人間として生きてほしい」というメッセージは、21世紀を迎えた今もなお多くの人びとのこころに響きます。
聞声先生は、女性が教育を受けることが一般的でなかった時代に女子教育の必要性を唱え、実践した、まさに「時代の先を行く」教育者でした。生涯を通して「信と忍とは万善万業の基礎となり」(信と忍とがすべての基本である)を説いた近代日本の女性教育者の第一人者です。
当時、聞声先生が結成した「淑徳婦人会」は、夏目漱石の『吾輩は猫である』の中にも、先端の文化教育講座としてその名が登場するほどです。
女子教育を広めるべく誕生した淑徳ですが、それは明治の時代に「これからの日本にふさわしい教育とは何か」を求めた結果でした。
もし現代ならば、きっと国際化の時代にふさわしい柔軟な教育を広めようとしたはずです。聞声先生の「先を見る眼」を受け継ぎ、淑徳中学校は平成3年から淑徳高校は平成4年から男女共学としています。また、近年は心の教育と合わせ、進学指導にも力を注ぎ、生徒一人ひとりの希望進路実現に努めています。